=砂漠をこえて=
原題:Durch die Wueste/
    Through the Desert
会社:Kosmos/Silver Line
発売:1998年
参考価格:4500円
入手難易度:2
プレイ人数:2人〜5人
プレイ時間:40〜50分
タイプ:ボードゲーム
  1998年ノミネート
砂漠を舞台にした陣取りゲーム「砂漠を越えて」。
運の要素の無い、戦略と詰めのゲームです。

盤にはやしの木で表す「オアシス」と、水場マーカーがあります。
2人プレイでは太線より先を使わないため若干狭くなります。
プレイヤーは5色のキャラバンを操り、水場を支配したり自分の領域を作って行きます。
各色1つずつのラクダを持ち、隊長コマを上に乗せます。
そして1つずつ盤に配置してゲームスタート。
(この配置が非常に重要となります)

プレイヤーは任意の色のラクダを盤に配置します。
配置するときは自分の同色の隊長、またはそれに繋がっているラクダに接する必要があります。
これによって、ひとつの色が固まりになっていきます(キャラバン)。
他プレイヤーの同色ラクダに隣接するようには配置出来ません。これにより色の住み分けが出来ます。
自分の他の色のラクダ、他プレイヤーの他の色のラクダと隣接してもかまいません。

ラクダを配置して行くときに、水場マーカーの上に到着したら得点としてもらいます(1〜3点)。
(写真ではルールを間違えて裏向きに配置していますが、実際は表向きです)
やしの木に隣接できたら、5点のオアシスマーカーを貰います。
同プレイヤーの同色が同じやしの木に隣接しても貰えませんが、別色、他プレイヤーの同色ならオアシスマーカーを貰うことが出来ます。

キャラバンがどこかの地形を囲んでいて、囲んでいる内部に他のキャラバンが居ない場合、そこを自分の領地と出来ます。
置いてある水場を全て取得し、オアシスマーカーを貰っていないやしの木がある場合はオアシスマーカーを貰うことも出来ます。
また、最後に非常に高得点になります。






どれか1色のラクダが無くなったらゲーム終了。得点計算になります。
持っている水場マーカー、オアシスマーカーの点数を合計します。
次に各色で一番ラクダの多いキャラバンを持っているひとに1キャラバン10点が入ります。
最後に囲んで領地となっている場所のマス数(オアシスマスは領地数に数えない)が得点になります。
これらを合計し、一番多い人の勝ちとなります。

最初の隊長コマの配置は非常に重要で、置き方によっては広大な領地を作らせる原因になります。
また、プレイヤー人数にもよりますが、何箇所かのキャラバンでラクダの一番多い場所を作っておくことも重要です。
1手が非常に重要なため、ラクダの1配置が意味のあるゲームです。

砂漠を舞台にした戦略配置ゲーム。
水を制するものが、砂漠を制することが出来ます。
それにしてもラクダのコマが立体的で良い感じです。