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=パンデミック=
原題:Pandemic
会社:Z-man Games
発売:2008年
参考価格:5250円
入手難易度:4
プレイ人数:2人〜4人
プレイ時間:50〜70分
タイプ:ボードゲーム
協力型危機対応ゲーム「パンデミック」。
様々な特殊能力を上手く駆使して世界を救いましょう。

タイトルの意味は「感染爆発」。感染の広さから、「エンデミック」→「エピデミック」→「アウトブレイク」→「パンデミック」と段階があります。
感染症、伝染病などが世界規模で流行ることを指します。
過去にもペストやコレラ、インフルエンザなどが猛威を振るっていますが、現代では飛行機などにより拡大しやすい状態になっていると言われています。

ゲームでは4種類の細菌(ウィルス?)が登場します。
盤には世界地図。全プレイヤーはアメリカのアトランタからスタートします。
感染カードにより最初の感染状況を表現します。
感染カードは各都市単位にあり、これを9枚捲って対応する感染コマを置きます。
プレイヤーにはプレイヤーカードが数枚配られています。

手番では4アクションポイントを使って行動を行います。
出来ることは隣の都市に移動、カードを使って遠くに移動、基地建設、治療薬開発、感染者の治療、同都市の仲間にカードを渡す。
プレイヤーカードも感染カードと同じように都市とウィルス種類が書かれています。

自分が居る都市のカードを出せば、その都市に基地を造ることが出来ます。
基地は治療薬開発や移動に必要なため欠かせません。
治療薬開発は基地に居る状態で、その都市に該当するウィルスのプレイヤーカードを5枚出すことで作れます。

感染者の治療は、その都市のみ有効です。
通常で1感染コマ、治療薬があれば該当する1種類の全コマを取り除けます。

このゲームで重要なのはプレイヤーカードを集めていくことですが、枚数上限は7枚。
他のプレイヤーにカードを渡すのも難しくなっています。
アクションポイントを使った上で、同じ都市に居て「その都市のカード」しか渡せません。

行動を行ったら、プレイヤーカードを2枚貰います。
この中に「エピデミック」カードが出たら、新しい都市でウィルスが発生します。
また、この後の感染スピードが早くなっていきます。






手番の最後に感染カードを引いて、指定された都市のウィルスが増えます。
都市のウィルスが一定を超えたら「アウトブレイク」発生。回りの都市に広がっていきます。

治療薬が開発された状態で、その種類の感染コマが世界からなくなったら、その種類は根絶となります。
4つの治療薬が全て完成したら、根絶していなくてもプレイヤーの勝ちとなります。
カードが無くなるまでに治療薬が揃わなかったり、規定数以上のアウトブレイクが起こったり、感染コマが使い切られた状態で更に発生したらプレイヤーの負けとなります。

プレイヤーは能力の違うキャラクターを演じます。
治療薬開発が楽だったり、基地を移動させたり、治療能力が高かったり。
それらの能力を上手く生かしながら、世界の状態を維持しつつ治療薬を作っていきます。

根絶しない限り同じ都市から地味に何度も発生するシステムが良く出来ています。
不運が重なるとアウトブレイク発生。猛烈に感染が広がっていくのも緊張感が味わえます。
エピデミックカードの枚数により難易度も調節可能。導入モードでも結構苦戦します。
比較的短時間でプレイできる協力型ゲーム。かなりオススメなゲームです。